最新のアミノ酸研究


  • メタボノミクスは多嚢胞性卵巣症候群患者の血漿中の代謝変化と炎症マーカーを明らかにする

    2013-07-10

    Title:
    Metabolic heterogeneity in polycystic ovary syndrome is determined by obesity: plasma metabolomic approach using GC-MS.


    Author:
    Escobar-Morreale Hector F, Samino Sara, Insenser Maria, Vinaixa Maria, Luque-Ramirez Manuel, Lasuncion Miguel A, Correig Xavier,


    Keywords:
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    Abstract:
    多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、生殖可能年齢の女性が罹患する有病率が高く、臨床的に多様な内分泌疾患であり、内分泌障害や代謝異常を伴う。いくつかの代謝パラメータが検討されているが、生体液(biofluid)中の低分子代謝物の変化に関してはほとんど報告されていない。本研究の目的は、PCOSの代謝プロファイルを確立し、対照の代謝プロファイルと比較することであった。34名のPCOS女性と36名の対照を組み入れた本横断的研究において、血漿検体中の低分子代謝物と脂質の含有量を、核磁気共鳴(NMR)をベースとする技法を用いて測定し、多変量統計法を用いて解析した。PCOS患者において、対照と比較し、アミノ酸(ロイシン、イソロイシン、メチオニン、グルタミン、アルギニン)、クエン酸、コリン濃度、および、グリセロホスホコリン/ホスホコリン(GPC/PC)比が有意に低く(P<0.05)、乳酸、ジメチルアミン(DMA)、クレアチン、N-アセチル糖タンパク質濃度が有意に高かった(P<0.05)。肥満、メタボリック症候群、あるいは、アンドロゲン過剰症を有する患者サブ群において、これらの因子を有さない対応するサブ群よりも代謝異常(metabolic deviation)が大きかった。PCOS患者には、アミノ酸代謝、トリカルボン酸(TCA)回路、腸細菌叢の大きな乱れ、および、糖代謝や脂質代謝の軽度障害がある。N-アセチル糖タンパク質濃度が高いことは、PCOS患者に軽度の慢性炎症が存在することを示している。


    Journal:
    Clinical chemistry Vol.58 (6) p999-1009( United States)





  • 多嚢胞性卵巣症候群における代謝的多様性は肥満により決定される:GC-MSを用いた血漿メタボローム・アプローチ

    2013-07-10

    Title:
    Metabonomics reveals plasma metabolic changes and inflammatory marker in polycystic ovary syndrome patients.


    Author:
    Sun Liye, Hu Weihong, Liu Qiao, Hao Qinfang, Sun Bo, Zhang Qi, Mao Sha, Qiao Jie, Yan Xianzhong,


    Keywords:
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    Abstract:
    背景:腹部脂肪症(abdominal adiposity)や肥満は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とインスリン抵抗性や糖尿病との関連に影響を与える。本研究は、PCOSおよび肥満と関連する中間代謝表現型の特徴を明らかにすることを目的とした。 方法:36名のPCOS患者と、アンドロゲン過剰がない、年齢、BMI(body mass index)、肥満の頻度がマッチした39名の対照女性から血漿を採取し、採取した血漿検体に非標的GC-MSメタボローム・アプローチを用いた。 結果:PCOS患者において、対照と比較し、血漿インスリン濃度が高く、インスリンに抵抗性であった。肥満したPCOS患者において、リノレイン酸やオレイン酸などの長鎖脂肪酸の血漿濃度やグリセロール濃度が高かった。このことは、脂肪組織における脂肪分解がおそらくインスリンの作用障害があるために亢進していることを示唆する。これとは対照的に、非肥満PCOS患者が示した代謝プロファイルは、末梢組織における脂肪分解抑制と糖利用亢進(乳酸濃度上昇)により成るものであった。PCOS患者全体では2-ケトイソカプロン酸とアラニン濃度が低く、分枝鎖アミノ酸はタンパク合成に利用され、グルコース新生には利用されないことが示唆された。これらの代謝過程は有効なインスリンシグナル伝達を必要とした。したがって、インスリン抵抗性はこれらの女性のすべての組織で一様ではなく、様々なメカニズムが高インスリン血症に寄与していると思われる。PCOS患者において、肥満とは関係なく、α-トコフェロールやコレステロール濃度が低かった。 結論:かなりの代謝的多様性がPCOSの基礎にあり、この代謝的多様性は肥満に強く影響される。非肥満PCOS女性では、普遍的なインスリン抵抗性がなくても高インスリン血症が起こることがあるという可能性を、この有病率の高い疾患の管理のための診断および治療戦略をデザインするに際して考慮すべきである。


    Journal:
    Journal of proteome research Vol.11 (5) p2937-46( United States)