最新のアミノ酸研究


  • 高プロリン血症と統合失調症との関連性に関するエビデンスと臨床アウトカムの測定

    2014-07-31

    Title:
    Evidence for association of hyperprolinemia with schizophrenia and a measure of clinical outcome.


    Author:
    Clelland Catherine L, Read Laura L, Baraldi Amanda N, Bart Corinne P, Pappas Carrie A, Panek Laura J, Nadrich Robert H, Clelland James D,


    Keywords:
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    Abstract:
    統合失調症とプロリンデヒドロゲナーゼ(PRODH)酵素活性欠損の間には複数の遺伝的関連がある。しかし、統合失調症とPRODH欠損により生じるプロリン高値との関連を検証した過去の報告の結果は相反している。本研究の目的は、高プロリン血症は統合失調症と関連するか否かを検討すること、血漿プロリン濃度と統合失調症の臨床像および症状との間の関係を評価することである。 そのため、90名の対照被験者と64名の統合失調症患者を対象とし、空腹時血漿プロリン濃度を比較し、軽症~中等症高プロリン血症と統合失調症との関連を検討する横断的症例対照研究を行った。二次解析として、高プロリン血症と統合失調症の発症・症状・アウトカムなどの5つの指標との関係について検討した。 血漿プロリン濃度は、症例群において対照群よりも有意に高く(p<0.0001)、性別調整された高プロリン血症群のカテゴリカルデータ解析では統合失調症との有意な関連を示した(OR 6.15、P=0.0003)。初回入院時年齢は高プロリン血症患者において有意に高かった(多重検定に対する補正後p=0.015)。血漿プロリン濃度は症状全体、陽性あるいは陰性症状との関連がなかったが、一方で人種、BPRSスコア、入院からプロリン測定までの期間を調整した後では、高プロリン血症の状態は入院期間に有意な影響を与えた(p=0.005)。軽症~中等症高プロリン血症は統合失調症の有意な危険因子であり、統合失調症の中間的フェノタイプである可能性がある。高プロリン血症患者は、非高プロリン血症被験者よりも、初回精神科入院年齢が有意に高く、より遅発性であることが示唆され、また、入院期間が46%長かった。これらの知見は、統合失調症の原因究明や疾患管理に有用である。


    Journal:
    Schizophrenia research Vol.131 (1-3) p139-45( Netherlands)





  • 慢性疲労症候群に線維筋痛を併発した患者と併発していない患者における、トリプトファン投与による血漿プロラクチン応答の性差

    2014-07-31

    Title:
    Sex differences in plasma prolactin response to tryptophan in chronic fatigue syndrome patients with and without comorbid fibromyalgia.


    Author:
    Weaver Shelley A, Janal Malvin N, Aktan Nadine, Ottenweller John E, Natelson Benjamin H,


    Keywords:
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    Abstract:
    背景:慢性疲労症候群(CFS)と線維筋痛(FM)は発症過程が同じ変異型であると考える研究者がいる。このことは、FMを併発するCFS患者と併発しないCFS患者は類似した生物学的基盤を有することを意味すると思われる。これを検証するため、CSFのみの患者、CSF+FMの患者、健常群に対して、トリプトファン静脈内注入によるセロトニン反応、血中プロラクチン(PRL)、自己申告による疲労度合を比較した。 方法:CFSのみ、CFS+FM、および健常群の男女を対象に(いずれも大うつ病障害(MDD)を現有する患者はいない)、L-トリプトファン120 mg/kg(除脂肪体重)を静脈内(i.v.)注入した。トリプトファン注入前後で血液サンプルを採取し、血漿PRL、トリプトファン、キヌレニン濃度を測定した。 結果:CFSのみの女性において、女性の健常者群と比較して血漿PRLの発現が増加したが、CFS+FMの女性では観測されなかった。男性では群間差はなかった。血漿トリプトファンとキヌレニン濃度では、群間差はなかった。 結論:CFSのみ発症している女性において、セロトニン作動性緊張の発現が増加したが、FMを併発したCFS女性においては認められないことを、これらの結果は示している。男性ではこのような作用が認められないことは、CFS有病率が女性の方が高いことを一部説明する作用機序を示唆する。女性においては、CFSはFMとは異なる疾患である、という解釈をこれらのデータは裏付けている。


    Journal:
    American journal of clinical nutrition Vol.95 (5) p1270-7( United States)