メチオニン

和名 英名 略称1 略称2
メチオニン methionine Met M



基本情報

  • 必須アミノ酸
  • 脂肪酸族アミノ酸
  • 含硫アミノ酸
  • 糖原性アミノ酸
  • C5H11NO2S ・分子量 149.2g/mol
  • N=9.39% ・等電点 5.74
  • 水にやや難溶(疎水性)(4.80g/100g H2O, 20℃)
  • 苦味(閾値 30mg/dL)
  • 成人男子要求量 13mg/kg/日、推奨量 10mg/kg/日

特徴

側鎖に硫黄を含んだ必須アミノ酸ですが、一般的には豆類や穀類蛋白質には含量が少ないので制限性アミノ酸となる場合が多く、肉類、かつおなどには比較的多く含まれます。但し、過剰摂取は摂食や臓器の障害がみられることがあります。メチオニンはATPと結合してS-アデノシルメチオニン(SAM)へ転換され、メチル基(-CH3)の供与体として働き、多くのメチル化反応に関与しています。またサクシニルCoAを経てピルビン酸へと代謝されるために糖原性に分類されます。メチオニンの対応コドンはAUG(DNAではTAC)で、リボゾームにmRNAからの蛋白質翻訳を開始させる開始コドンとしても重要です。従って全ての蛋白質のN末端はメチオニンになっています。

代謝

硫黄転移経路によりシスティン、カルニチン、タウリン、胆汁酸(タウロコール酸)などの生合成や、レシチンのリン酸化などリン脂質の生成にも重要な役割を果たしており、欠乏すると肝臓および腎臓に障害を起こすことが知られていますが、逆に大量投与は脂肪肝の原因になります。一方、血液中のコレステロール値を下げ、活性酸素を取り除く作用も知られていますが、メチオニンが不適性な変換を受けると(ホモシスティン増加)動脈硬化症のリスクになります。

用途

アミノ酸輸液、経口・経腸栄養剤などとして利用の他、総合アミノ酸製剤、外毒や肝保護作など肝疾患治療薬、肝障害防止などの医薬品にも用いられています。

食品

100g中の含量(g):①カゼイン(2.7) ②かつお・かつお節(2.3) ③小麦たんぱく-粉末状(1.3) ④いわし・しらす干し-半乾燥品(1.2) ⑤あまのり・ほしのり (0.9) ⑥脱脂粉乳(0.9) ⑦湯葉-干し(0.8) ⑧しろさけ・すじこ(0.8) ⑨かつお・春獲り-生(0.8) ⑩凍り豆腐(0.8) ⑪豚・ゼラチン(0.8) ⑫くろまぐろ・赤身-生(切り身)(0.8) ⑬ごま-乾(0.7) ⑭きはだまぐろ-生(切り身)(0.7) ⑮さば・まさば-生(0.7) ⑯ナチュラルチーズ・チェダー(0.7) ⑰ぶり・成魚-生(切り身)(0.7) ⑱はも-生(切り身)(0.7) ⑲しろさけ-生(切り身)(0.7) ⑳ひらめ・天然-生(0.7)