チロシン

和名 英名 略称1 略称2
チロシン tyrosine Tyr Y



基本情報

  • 非必須アミノ酸
  • 極性無電荷側鎖アミノ酸
  • 芳香族アミノ酸
  • 糖原性・ケト原性アミノ酸
  • C9H11NO3 ・分子量 182.2g/mol
  • N=7.73% ・等電点 5.66
  • 水に極めて難溶(0.038g/100g H2O, 20℃)
  • 味は無い
  • フェニールアラニンとチロシン推奨量 25mg/kg/日

特徴

チロシンはシスチンとともに水に対する溶解性が低いアミノ酸のひとつです。フェニルアラニン必要量の一部は、チロシン生合成のために使われるのでチロシン添加することは必須アミノ酸であるフェニルアラニン必要量を軽減(代替効果)することになります。植物ではグリニン形成の原料になるため急速に成長する竹の根や茎にチロシンは多く含まれます。

代謝

フェニルアラニンヒドロキシラーゼの作用によりフェニルアラニンから生成されます。このためチロシンはフェニルアラニンの必要量を軽減します。そして最終的にはフマル酸とアセト酢酸(アセチルCoA)を生成します。酵素欠損によりチロシン血症(尿症)、アルカプトン尿症などいくつかの代謝異常症が確認されています。蛋白質中の特定のチロシン残基の水酸基(-OH)はリン酸化酵素(プロティンキナーゼ)によりリン酸化され、ある種の酵素や蛋白質の機能や活性を変化させるため、シグナル伝達では重要な役割を果たしています。またリンゴを変色させる原因となる物質として知られています。ドーパミン、エピネフリン、ノルエピネフリンなどの副腎骨髄質ホルモン、トリヨードチロニン、チロキシンなど甲状腺ホルモン、メラニン色素などの前駆体になります。

用途

アミノ酸輸液、経口・経腸栄養剤など臨床栄養剤の成分および健康食品などの栄養強化に用いられます。

食品

100g中の含量(g):①カゼイン(5.0) ②かつお・かつお節(2.7) ③小麦たんぱく-粉末状(2.5) ④凍り豆腐(2.2) ⑤湯葉-干し(2.1) ⑥脱脂粉乳(1.6) ⑦ナチュラルチーズ・チェダー(1.4) ⑧いわし・しらす干し-半乾燥品(1.4) ⑨プロセスチーズ(1.3) ⑩大豆・国産-乾(1.3) ⑪あまのり・ほしのり(1.3) ⑫きな粉・全粒大豆(1.2) ⑬しろさけ・すじ(1.2) ⑭すけとうだら・たらこ-生(1.1) ⑮落花生-乾(殻つき)(1.1) ⑯焼きふ・観世(1.0) ⑰くろまぐろ・赤身-生(切り身)(0.8) ⑱豆みそ(0.8) ⑲小麦はいが(0.8) ⑳きはだまぐろ-生(切り身)(0.8)