最新のアミノ酸研究


  • 肥満およびインスリン抵抗性状態における必須アミノ酸代謝に関する新しい展望

    2013-11-06

    Title:
    Emerging perspectives on essential amino acid metabolism in obesity and the insulin-resistant state.


    Author:
    Adams SH.


    Keywords:
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    Abstract:
    インスリン作用の調節異常は、血糖値上昇という糖尿病の代表的な特徴とともに、グルコース-ホメオスタシス障害と関連して考慮されることが最も多い。明らかな糖尿病に付随する高血糖から生じる合併症はよく知られており、複数の疫学研究が、耐糖能異常を有する人において代謝疾患を発症するリスクが高いことを指摘している。代謝的に健康な状態を維持するために適切な血糖コントロールが中心的役割を果たすことは十分に確立されているが、最近、インスリン作用障害[肥満、前糖尿病、2型糖尿病(T2DM)]と脂肪やアミノ酸の中間代謝変化との関連を解明する展開が始まっている。アミノ酸については、特定の必須アミノ酸とその誘導体、特にBCAA、硫黄アミノ酸、チロシン、フェニルアラニンの血中濃度の変化が、肥満やインスリン抵抗性と共に出現し、しばしば臨床的に診断されるT2DMの発現前に明らかである。本レビューは、これらの変化の全体像を提供し、メタボロミクス研究からの最近の観察を生化学や栄養生物学の領域の発展的な報告として紹介している。新旧の分野を連続したものと考えることで、肥満/インスリン抵抗性におけるFFAに富む環境と、BCAA異化酵素活性低下を伴うT2DM、メチオニン酸化やシステイン/シスチン生成の変化、組織レドックス平衡(NADH/NAD+)などとを関連づけるモデルが提案される。


    Journal:
    Adv Nutr. 2011 Nov;2(6):445-56. doi: 10.3945/an.111.000737. Epub 2011 Nov 3.





  • 肥満や2型糖尿病の若者における脂肪酸およびアミノ酸代謝のメタボローム・プロファイリング:ミトコンドリア酸化が亢進している証拠

    2013-11-06

    Title:
    Metabolomic profiling of fatty acid and amino acid metabolism in youth with obesity and type 2 diabetes: evidence for enhanced mitochondrial oxidation.


    Author:
    Mihalik SJ, Michaliszyn SF, de las Heras J, Bacha F, Lee S, Chace DH, DeJesus VR, Vockley J, Arslanian SA.


    Keywords:
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    Abstract:
    目的:アミノ酸と脂肪酸化(FOX)の一般的な副産物であるアシルカルニチン(AcylCN)類および血漿中アミノ酸を、正常体重(NW;n=39)、肥満(OB;n=64)、および2型糖尿病(n=17)の若者の間で比較した。 研究デザインと方法:空腹時血漿をタンデム質量分析により、体組成を二重エネルギーX線吸収法とコンピュータ断層法により、全身の脂肪分解と基質酸化をそれぞれ[2H5]glycerolと間接熱量測定法により分析した。in vivoインスリン感受性(IS)を3時間高インスリン血症-正常血糖クランプにより評価した。 結果:長鎖AcylCN(C18:2-CN~C14:0-CN)濃度は3群でほぼ同じであった。2型糖尿病群において、中鎖~短鎖AcylCN(C8およびC10を除く)濃度がNW群よりも有意に低く、OB群と比較した場合、C2-CN、C6-CN、C10-CN濃度がより低かった。アミノ酸濃度は、2型糖尿病群においてNW群と比較して低かった。空腹時脂質分解およびFOXは、OB群および2型糖尿病群においてNW群よりも高かった。脂肪症、Tanner段階、性別について調整すると、FOXとC10:1の間の負の相関関係は消失した。ISは、OB群と2型糖尿病患者においてより低く、脂肪症、Tanner段階、性別について調整後、ISとアルギニン、ヒスチジン、セリンの間に正の相関関係があった。 結論:in vivoでFOX率が高くなっていることや、本報告にあるメタボローム解析の結果は、肥満や2型糖尿病の若者において脂肪酸やアミノ酸の代謝が障害されていることを示唆していない。このような観察は、若者において初期の適応的代謝可塑性があることと一致するが、肥満が持続し年齢が高まるにつれ、成人で観察される機能不全にやがてなると考えられる。


    Journal:
    Diabetes Care. 2012 Mar;35(3):605-11. doi: 10.2337/DC11-1577. Epub 2012 Jan 20.